リアルで過去に何人かカジュアルでMTGに誘った事があるんですが
たいてい
「何が強い?」「オススメの色、生物は?」「最強のデッキってどんなの?」
といった質問をされます

最強というのは論外ですね
野試合だと特にサイドボーディングが無いのでぶっぱ系のデッキが抜きんでてますが
相性というのはもちろんあります
トーナメントシーンでは更にサイドからの対策とメタゲームが煮詰まっているので、いわばグーチョキパーのような睨み合いがあったりします

やるからには勝ちたいと思う事が悪いわけでは全くありません
ですが、必ず勝てるデッキは存在しません

ただ、苦手なデッキを相手にした時
されたら嫌な行動をあらかじめ予測して、自分のプレイングでその行動に対してある程度制限をかけたりできます

そう、大事なのはプレイングなのです
ですからゲームを進行する自分自身のプレイスキルがデッキと噛み合わないといけないのでプレイヤーの考え方、平たく言えば性格が勝敗の要素の一つを握っていたりするのです

だからこそ、僕は「気に入ったカード」「好きなカード」を使ったデッキを勧めるのです

カード同士の組み合わせ
採用の根拠
枚数のバランス
勝ちまでの流れ
仮想敵に対する動き方
それらを考えながらデッキを組むわけですから
大会で優勝したデッキなんかのレシピを丸々コピーしても、考えながら組んだデッキではないので
勝てるはずのパターンを見逃してしまったり
思わぬプレイングミスをしてしまったり
引きが思うようにならなかったり
相手に対してどう動けばいいのかわからなかっリ
せっかく優勝経験のある高額なデッキを作ったのに勝率が安定しないなんてことがあります

とにかく最初は好きなカードを使ってください
そしてデッキを組んでみましょう
これを繰り返しながら自分の性格に合ったデッキタイプを発見して
その中で強力なデッキのレシピを参考にするのは良いと思います

新たな発見や、自分の見つけられなかったカードの活用方法、枚数バランスの新しい視点
考えてデッキを組める力があるからこそ、他人のデッキで学ぶ力が身についてきます

カードだけが強くても意味がありません
自分自身のMTGスキルが高くなければいけないんです

そういう風に強くなっていった人は他人のデッキを見ても丸ごとコピーすることは無いものです
自分が回しやすいようにカードを入れ替えて、別の勝ち筋を見つけてアレンジしたり、枚数調整をおこなったりするのです

僕は早い段階にクリーチャーを展開するデッキが性格的に合っているので
コントロールやパーミッションはそれほど上手じゃないですし
ビートダウン以外の方法で勝ちを狙うタイプのデッキを回すことには長けていないです

黒単デッキで手札を攻めることで相手の抵抗力を削いでクロックを刻んで行ったり
展開したクリーチャーを一気に強化して撲殺する緑のデッキが好きです

なので、そんな僕がお勧めするカードが必ずしもその人にマッチングしたデッキを構築する助けになるとは限らないのです

昔、トーメントというエキスパンションがあった時にスタンダードをプレイしていた事がありました
11マナ8/8飛行でCIP能力で手札を全て奪う催眠魔というクリーチャーがいました
11マナなんてそうそう出ません
しかしパックを剥いているうちに9ポケットファイルの1ページを催眠魔が埋めつくすようになって
それを見た友人に笑われた事がありました
僕からすれば、コストが重い点を除けば決して弱いカードではないはずなのです
何度もパックから顔を出す催眠魔に情も移ってきました

何とかして見返してやろうと思ってリアニメトのデッキを組んでみたのです
手札やデッキから一度墓地に落として復活させる呪文を使うデッキです
能力こそ失いますが、最速2ターン目で8/8飛行が場に出るのは圧巻で、お金のかかるデッキではありませんが当時札束級のデッキを組んでいた友人を瞬殺した事さえあります

「謝れ!催眠魔に謝れ!」なんて言いながら遊んでいたものです

好きなカードを使うというのはとても楽しい事です
そんな経験から僕は、大きな数字を好む初心者の人にはリアニメイトを勧める事がけっこう多いです
実際に、その圧倒的なサイズのクリーチャーを高速召喚し、なおかつそれが自分の好みのものを選択できるという爽快感にどっぷりハマった人もいます

ですが、このブログを読んでいる方は数字が大きければいいわけじゃない事はもう知っていますね
そう、クロックの項目です
パワー8や9あっても7のクリーチャーとライフを削るために必要な攻撃回数は同じです

たとえパワーが15のクリーチャーの召喚をねらっても、同じクロックならばそれが10のクリーチャーを召喚する方がコスト的に効率が良い場合だってあります

もちろん固有の能力によって別の長所もあったりします

そんな事を考えながら好きなカードを探してみてください

強いて最強のデッキとそれを呼ぶのならば、それは対戦の中で勝てるデッキではなく
アナタ自身の中で一番だと思えるデッキの事なのですから

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