MTG初級者講座
呪文の強さ【レベル1】

MTGはクリーチャーだけでなく、多種多様な呪文があります
前回のMTGのすすめで紹介した以上に様々な呪文があり、生物抜きで勝利できるような面白い組み合わせのデッキを構築できるほどです

とはいえ、やはり万を越える種類のMTGのカードリストの中から有効な組み合わせを考えるのは僕のような中級者プレイヤーでも相当に難しいものです

呪文の有効性はクリーチャーと違って案外ハッキリしており、しかしながらその特性をどれほど延ばせるかはデッキの内容次第でもあります

なので、ここで紹介するのは一般的な定義付けではなく、僕個人の呪文のスタンダードな見識である事を最初に断っておきましょう


さて、ざっくりと言ってどんな呪文が強いかという判断は
「一つの呪文で複数の効果がある」
という視点から見ると良いでしょう

と言っても、カードのテキストに多くの効果が書かれた呪文が強力であると言っているわけではありません
もっと具体的に言うならば
「その呪文の効果は副次的に、ゲーム展開に於いて、ある一定の優位性を持つ影響を与える」
「その呪文の効果によって、対戦相手の選択肢をこちらの消費した呪文の数を越える制限を与える」
ということです

わかりやすくするためにアドバンテージと言う概念について少しお話しましょう

アドバンテージとはその言葉の意味通り前進の事です
どこに向かって前進しているか、それはもちろんゲームに勝利する事です

これまでしつこい位に「どのように勝つデッキを組むか」「勝つまでの流れ」を想定しながらカードを選んでください、と僕が記述してきたのにはこの話が大きく関わってきます

これまでアナタが考えてきたデッキの勝つまでの流れは
実際にゲームをする上で限りあるライフポイント、手札、盤面のカードの中から作り上げていかなければなりません

ランダムに選ばれたカードの中からデッキの持つ勝ちへのパターンを選択し、実際に勝つ事がゲームの課題です

その限られた選択肢の数がアドバンテージに関わる値となります

単純にある除去呪文1枚で相手のクリーチャーを2体倒した場合
ゲームのルールによってお互いに与えられたカードの数からアナタは1枚分相手よりもその数値を上回ったことになります

つまり、それだけアナタはゲームに勝つための手段を選択肢として保有し
相手はそれだけその選択肢を失ったことになるのです

また、通常のドロー以外の、カード効果によるドローを行った場合
同名カードはデッキに4枚までというルールの中で、デッキの総枚数とカードの比率を下げることで有効な呪文を引く確率を上昇させる事ができます

こうした勝ちへの選択肢の優位性がアドバンテージなのです



話を戻しましょう
基本的にそのアドバンテージを得られるカードというのは強力です

審判の日という呪文があります
自他問わず生物を一掃する派手な効果を持ったカードです
自分のクリーチャーを巻き込みたくない、という気持ちはよくわかります
そしてそれをさせない方法があります
アナタのデッキに採用するクリーチャーのサイズを大きくすることで、大量展開を狙うデッキでなくすればいいのです
アナタのクリーチャー召喚をサポートする除去呪文として審判の日を見た時、これをどういう風に考える事が出来るでしょうか
悪くても1:1交換、良ければ1:2交換以上の除去です
アナタはこれからまだ召喚までの準備と、召喚してからライフを削り終えるまでの数ターンの間はまだアナタのクリーチャーを補助していかなければいけません
ですから、審判の日によって複数のカードを対処した時、相手の残る勝利と対抗するための選択肢の数に対してアナタはより多くの選択肢を持つこととなるのです
そうなればその後に必要な補助カードに余裕ができるのでかなり有利に場を進める事が出来るでしょう
つまり、審判の日は、単純に除去呪文としての補助だけでなく、今後の手札枚数に余裕を作れるカードでもあるのです
ですが、これはあくまでアナタのデッキのクリーチャーと、勝つまでの流れが審判の日の効果とマッチングしていなければ生まれない有利という事を忘れないでください


他に不屈の自然というカードがあります
ライブラリーから土地カードを場に出すというちょっと地味なカードですが、この効果によって何が起こるのかを考察して見てください
呪文を唱えるために必要なマナを加速しつつ
デッキ内の総枚数を下げ、土地カードの割合も下がります
すると今後のドローで土地以外の呪文を引きやすくする事が出来ます
呪文の源を確保しつつ呪文のドロー確率を上げるという非常に理にかなった効果である事がわかりますね
ライブラリーから基本土地カードをタップ状態で場に出す、というこれだけの文言に上記の効果が凝縮されているわけです
また、ルールを越えて通常より多くの土地カードを出すことになるわけですから、使えるマナの量が飛躍的にアップします
例えば2ターン目に不屈の自然をキャストし、毎ターン土地を場に出していた場合、通常3マナのところに4マナ使えるようになるんですからコレは非常に大きな事象です
3マナの呪文にはできなくて4マナの呪文にはできる事、また3マナでは届かないサイズでも4マナでは呼び出せる優秀なクリーチャーもいます
マナ基盤のテンポというのは使える呪文のテンポとも並ぶほど大きな要素ですから、これらの事が2マナで成し遂げられる不屈な自然の効果に気づけば如何にこの呪文が優秀であるかがわかりますね


こんな風にしてカードテキストからどれだけの事が実際のゲームに影響があるのかを考察すると良いですね
そして、この効果が2つ以上のアナタに有益な影響を与えるものであるならばそれは大抵は強い呪文であるのです
もちろん例外もありますし、アナタが組もうとしているデッキの中でその効果の価値も変わってきますから、やはり自分のデッキとの相性も忘れずに注意深く呪文について研究しましょう

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