先日、カジュアルの身内戦を楽しんできました

どんなデッキが飛び出してくるかわからないからカジュアルは面白いのですが、身内戦はある程度お互いのカードプールを把握していますし、回し慣れや好みのデッキタイプなど傾向も見切られているので、それほどはドッキリを狙えないですね

今回のメンツとは、パーセキューターを採用してからは初めての対戦となったので、ブラックアイスの様変わりは評価がありました

カジュアルと言ってもアーマースキン、Fires、セプターチャントなど、過去に大きな成績を残したデッキをアーキタイプとして組んできますから総当たり戦なんかは必死でした

どんなデッキがあったのかを軽く紹介してみたいと思います
今後、初級者の方が構築の参考として興味をひくようなものがあればいいですね

・アーマースキン
白のウィニーデッキです
優勢になったところにハルマゲドンで土地を吹き飛ばし相手の反撃の芽を潰して押し勝つというMTGには古くからある伝統的なデッキです
土地ロックによる優位性の固定のコンセプトはブラックアイスと同じですね
ブラックアイスは土地のロックと相性の良いLake of the Deadを採用していますが、アーマースキンは浄火の鎧を使います。これは、手札の枚数だけプラス修正を与えるオーラで、土地を破壊した後、使えなくなり手札にたまっていく呪文をクリーチャーの強化として利用できるようになるのです
1T目ルーンの母、2T目クロック用クリーチャー、3T目浄火の鎧、4T目ハルマゲドンという決まれば勝ち確に近い動きを持っていますから、相手にした時は序盤の展開を挫いて、優勢固定用のハルマゲドンを手札で腐らせたりアーマーの対象を潰していくプレイングが対処としては一番簡単でしょうか
友人のオシャレポイントはヴェクの聖騎士ではなくミラディンの十字軍を採用している事
鎧のついた二段攻撃だけでもゲームを終わらせるパワーがありますね


・セプターチャント
昔、エクステンデッドで猛威をふるったデッキですね
2マナ以下のインスタント呪文を刻印してコピーを使い続けるアーティファクト、等時の王笏に
ターン内の呪文のプレイを封じるオアリムの詠唱を刻印してロックし続けるというのが大きなコンセプトです
フルパーミッションのタイプやビートダウン要素を濃くしたデッキにギミックが組み込まれているものなど様々に過去活躍したことがあります
僕自身も組んだ経験のあるデッキですし、セプターチャントと対戦経験のある方は結構いるんじゃないでしょうか
友人のセプターチャントは、急報を張ってトークンを毎ターン生成しつつ対立でロックする勝ち手段を添えたパーミッションコントロール型でした


・Fires
ステロイドというアーキタイプからの派生デッキの中で、もっとも有名なデッキの一つではないでしょうか
マスクス、インベイジョンブロックのスタンダード期に誕生してから、オデッセイ発売によるマスクスブロック退場までの期間、常にメタの中心にいたという強力なデッキです
デッキの理論から独自のマナカーブを持っていたり、単純なビートダウンではなくコンボデッキに近いとも言われているほど完成度の高いデッキで、その内容は時限式の自壊デメリットを持つ代わりに高いパワーを誇る消散カードにヤヴィマヤの火で速攻能力を付加し、そのデメリットを緩和するとともに素早くライフを削りきるデッキです
もともとの完成度がそれなりに高いデッキなのでいじるのが難しく、面白味に欠けるデッキではありますが、ヘイスト付いたら瞬殺できるほど強くなるクリーチャーの模索をテーマに友人はこのデッキを愛用しています
最近は、二度攻撃が通るとライフを削りきれる墓所のタイタンに注目しているようで、今回はタイタン採用型の試運転であるとして持ちこんだようです


・マグニボアランデス
土地破壊はソーサリー呪文がほとんどですから、デッキを回転させるドロー呪文と合わせてソーサリーでデッキを固め
相手の動きを阻害しつつ準備を整え、巨大になった猛烈に食うものが相手にとどめをさすデッキです
神河、ラブニカブロック期に多色で低速な環境をメタったことで活躍した事のあるデッキなのですが、カジュアルシーンならば充分なデッキパワーを持っており、メタゲームを読まなくとも他のデッキと対等に渡り合う事が出来ます
持ちこんだのは僕です。環境的の速度を考慮して、元ネタのデッキから燎原の火を抜いてマナカーブを調整し直してみました
使っていて面白いデッキなんですが、土地破壊の性質から得手不得手もありますし、何より相手がなにもできなくなるような寒い事態も起こったりがしばしばあります
セプターチャントよりはマシですけどね


・エターナルスライド
永遠の証人と霊体の地滑り、そして永遠のドラゴンによるサイクリングを使ったコンボで、すき込みを無限に回収、相手のドローを永遠にロックしてしまう何ともえげつないデッキです
オンスロート、ミラディンブロック期に流行ったデッキらしいのですが、僕はその頃MTG離れしていたので、初めてこのデッキと対戦した時はわからん殺しされましたね
詳しくないデッキなのでどの辺に制作者のオリジナリティが組み込まれているかがわからないのが残念です
ちなみに僕がMTGに復帰したのはラブニカ発売が間近に迫ったミラディン、神河ブロック期なので特にオンスロートブロックのカードを使ったデッキに関してはさっぱりです


・ターボジョークル
割と古い時代から存在するデッキだと思うのですが、一番有名なのは抹消と合わせて8ジョークルができたインベイジョンのあった時期でしょうか
生け贄で2マナ出す土地から高速でジョークルホープスをプレイして破壊に対して耐性のあるクロックで押し勝つのがコンセプトです
どうせ破壊してしまうのですから土地を生け贄にすることをためらう必要はないので、非常にアグレッシブな人にお勧めのデッキタイプですね
マナ加速にスラルのクリーチャーを採用して、イチョリッドが無人の戦場を駆け巡るように組まれていました
冥界のスピリットもイチョリッドとの相性がそこそこで、使ってる側はきっと楽しいデッキなのだと思います


・クワイエットスクリーチ
青緑マッドネスデッキ「クワイエットロアー」が有名すぎて埋もれてしまった感のある青白フラッシュバックのデッキ。別名「パニッシャーホワイト」
ウィニークリ―チャーとフラッシュバック呪文によってアドバンテージをとりつつ金切る時の声によってクリーチャーを更に大量に展開する
後は全体強化呪文などを使って撲殺するだけ
僕がオデッセイブロックがスタンダードであった頃から使っているお気に入りのデッキの一つです
カードプールが広くなるほど、フラッシュバックの為の共鳴者と相性の良いカードや、金切る時の声のコストとして優れているクリーチャーが増えてきているのでデッキ調整を含めて非常に楽しいです


などなど
他にも多くの面白いデッキが参戦しました
現在のトーナメントで活躍できなくとも、昔活躍したデッキを使うというのは、当時のプレイヤーにはたまらないものがありますし
何より比較的安価でデッキが組めるのもポイントです
広がるカードプールの中で当時のレシピよりも格段に強くなったりもしますし、そうした調整をするのも大きな楽しみですね
スタンダードでは考えられなかった、5年前のあの頃強かったデッキVS10年前のあの頃強かったデッキというまさにドリームマッチを実現できるのもカジュアルの醍醐味の一つです

お気に入りのデッキと言うのは個人で異なる事も多いですから、是非とも色んなデッキを組んでみてください

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